■工事ブログ 「大阪住まいづくり物語〜二世帯住宅篇〜」
鉄筋コンクリート住宅の得意な建築士が外断熱・高耐久コンクリートでつくる家
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「二世帯住宅を望まれている親世帯のかたへ」〜円満二世帯住宅建築への道〜
始めにお伺いいたします。なぜ、二世帯住宅を望まれているのでしょうか?二世帯住宅の計画について子世帯部分や外観・外
構などの共有部分について主に相談されてらっしゃるのは、どなたでしょうか?住宅建築に必要な費用の負担割合はどうされて
いらっしゃいますか?インターネットで二世帯住宅について調べたところ下記のようなことを目にしました。二世帯住宅が完成し入
居後の不満が出てくるのは主に子世帯の妻のほうです。これは、夫の両親との二世帯住宅で、その建築にさいして、子世帯の
妻の要望を聞き入れられていないということが大きいようです。(もともと二世帯住宅に関して積極的ではないということもあるよう
ですが)子世帯部分の間取りや設備・デザインも全て親世帯に決定権があり、好みが合わない上に庭があるのに使えないとい
声もありました。また別のケースでは、親世帯が家の建替え時に子どもが結婚したときのためにと何年も前に二世帯住宅を建築 |
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していた場合がありました。設備も古くなり、子世帯の住まい方にも合わず不満になっています。親世帯の所有する土地で、建
築費用もほとんどが親世帯といった場合、費用負担するのだから、親世帯が子世帯の部分に関しても口を出して当然・・・では、
最初から(二世帯住宅に)気乗りのしない子世帯の妻は、住んでから余計に不満を募らせます。最悪なケースとして、二世帯住
宅から子世帯が脱却して別居や子世帯夫婦の離婚があります。子どもの不幸を願う親はいないと思います。親世帯も子世帯も
幸せになるように、お互いの世帯がコミュニケーションをよくとることが大切だと思います。せっかく多額の費用をかけて二世帯住
宅を建築するのであれば、子世帯が側にいることのメリット、親世帯が側にいることのメリットが増えるようにしたほうが良いので
はないでしょうか最初から子世帯(特に嫁)と協調することが出来ないのであれば、自分達だけの住まいを作るほうが、後々のこ
とも考えると良い結果になるのではと思います。始めは気乗りのしなかった二世帯住宅の建築がそこに「(二世帯住宅に)住んで
みて良かった!!」と子世帯側の妻(嫁)の口から出てこそ二世帯住宅にした値打ちがあるのではないでしょうか。もちろん親世
帯も(特に嫁と)二世帯住宅に踏み切って「良かった!!」と感じ、双方の世帯がそれぞれの生活リズムを保ちながら暮らしていく
ことができてこその二世帯住宅ではないでしょうか。
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将来または近く、二世帯住宅を建てたいと思われている(又は二世帯住宅建築予定の )男性のかたへ
あなたが二世帯住宅で一緒に住まわれる親世帯は、あなた(夫)の親ですか、それとも妻の親ですか?自分の親との二世帯住
宅について、きちんと妻や母に気を配っていらっしゃいますか?「そんなものは妻がするものだ」とか「妻が努力せよ」「自分は仕
事で忙しく疲れているのに、家庭のことまで神経を使えない」というような思いはないでしょうか?二世帯住宅の親世帯が夫側の
親である場合、夫は自分の親との二世帯住宅ということで、その設計に関してや完成後の住まい方について、あまり負担を感じ
ずにおられるのではないかと思います。特に家のなかの設備全てにおいて2つずつ(キッチン・トイレ・お風呂・玄関等々)ある場
合は、なんの問題も起きないと。
しかし、それまで適度な距離にいた嫁姑が、手を伸ばせば届く距離になると、これまで目にしなかったことがお互いに見えるよう
になります。男性は自分の親ということで、気にせずにいることができますが・・・。しかし妻にとって、姑とは何の気兼ねなしに過
ごすことのできる存在ではありません。妻からの申し出があり二世帯住宅で、あなたの両親と一緒に住みましょうということでは
なく、あなた(夫)やあなたのご両親から出た二世帯住宅計画は、妻の夫である「あなた」が、妻や母の仲裁役をし、かつ双方の
世帯が上手くいくようにリーダーシップを発揮しなければならないのです。
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二世帯住宅計画(完成前・完成後)は、双方の世帯を上手く取りまとめていけることが必要不可欠になります。また絶対に行って
はいけない事として、妻の意見や住まいに対する希望も聞かないで、あなたの親と二世帯住宅の計画を進める、間取りも決定し
てしまうことです。(二世帯住宅そのものが賛成ではないことも・・・)出発点から妻に二世帯住宅について「もやもや」とした不満を
抱かせることは、完成後、一緒に住まうようになってからも、妻の根底にはその不満が残り、二世帯住宅での姑との日々の小さ
な不満が、積み重なり最後には大きな不満の塊になります。
二世帯住宅や同居は妻が努力するものと考えておられる方はいらっしゃいませんか。ご自分の両親との二世帯住宅は夫が常に
気を配る覚悟がないと安らぎや寛ぎの家にはなりません。また、妻の両親との二世帯住宅や同居は妻が夫に気を配ることが必
要です。夫または妻のどちらの親と暮らすにしても、自分の親と暮らす方が配偶者への配慮をすることが一番ではないでしょう
か。配偶者にとっては、舅姑は一番身近な気を使う他人という存在なのですから。・・・とはいえ、二世帯住宅もメリットは沢山あり
ます。そのメリットを生かすためにも、ご自分の両親と暮らす側の夫または妻が大きな役割を担う覚悟が必要です。
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二世帯住宅や同居は、始める前にお互いの家族が共同生活に向いているのかどうかを冷静に考える必要があります
〜二世帯住宅にして後悔しないためにも〜
夫側の家族との二世帯住宅や同居を継続できるか、どうかは夫にそれなりの覚悟が必要です。何事も妻任せでは、それなりの
費用をかけて建てた二世帯住宅が無駄になります。「そんな事ぐらい、上手いこと母(姑)とやってくれよ」・・・では、やがて、取り
返しのつかないことになるかもしれません。妻に「こんなことなら二世帯住宅にしなければ良かった。狭くても以前の住まいのほう
が良かった」と思わせないようにする覚悟が夫には必要です。最近の50代以降(姑となりえる年齢)は、昔の姑のイメージとは随
分違ってきているかとは思います。
しかし、個性は千差万別で、なかには社会的にかなり逸脱している方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような方とは適
度な距離を保ちながら暮らすほうが良いと私は思います。二世帯住宅や同居などは、それまでのお互いの環境の違い、考え方
の違い、世代の違い等々があることを分かった上で、相手のことを尊重し、気持ちを汲み取る、その上でなお且つ、土足で踏み込
まないということが必要だと思います。そうしないと、いくら立派な二世帯住宅を建てても、やがては、二世帯住宅での二世帯同
居の解消や子世帯の離婚といったことになる可能性もあります。そのようなことにならないためにも、二世帯住宅を建てる前に二
世帯住宅で暮らしてもいける最低限のものを持ち合わせているかどうかお互いにしっかりと視る事が必要だと思います。それか
ら、これは特に男性のかたにお願いしたいのですが・・・・。
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ご自分の両親が二世帯住宅に合っているかどうか冷静な目で見極めていただきたいのです。それが結局、男性のかたのためで
もあるのです。なぜならば、同居が始まり、ひとたび何かが起これば、妻も母も男性に訴えます。そうなると、妻と母の間に立ち戸
惑い困るのは男性なのです。ですから、二世帯住宅や同居は男性も真剣に考えないと必ず火の粉は飛んできます。決して親任
せにせず妻任せにしないで頂きたいのです。どうか宜しくお願いいたします。そしてご自分の尺度でモノごとを決めつけないで、
相手がどうしてこのようなことをするのか、その裏にある事情や気持ちを考えたり、汲み取るということが大事だと思います。今回
は、男性の方へは辛口コラムとなりましたが、せっかく、夢や希望を実現しようと建てた二世帯住宅を無駄にして欲しくはないの
です。その上から出た言葉ということでお許しくださいませ。当事務所では、二世帯住宅について現実的な提案・アドバイスをさ
せていただいております。 |
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楽しい我が家は二世帯住宅、住まいづくりのアレコレをコラムに書いています。
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